最近の恐怖

コロナ禍になって早二年。ステイホーム適正が抜群にあった自分は基本的に家から出ず、誰とも会わず接さずの生活は大変に天国である。

外からの刺激が最小限というのはこんなにも自分の心を穏やかにするのかと、びっくりするくらいだ。

(刺激がなさすぎて感情が動きにくくなっている点もあるが、こちらも話すとなると長くなるのでまたの機会に)

 

そんな、いずれ家と同化しそうな自分だが、新たな問題が芽生えはじめている。

恐怖症、なんて言うと大袈裟だが、ちまちま気にしがちな自分は今、お店が怖い。

コンビニでは優柔不断でウロウロしていると、やましい気持ちは全くないのに店員に怪しまれていないか不安になるし、会計一回につき会話の情報量が多すぎて(袋をどうする、箸をどうする、ポイントカードをどうするなど)ちゃんと自分が日本語を話せて、会話ができているのか気になってしまう。店員さんいつもお疲れ様です。

 

好きな店カテゴリーランキングをつけるとしたら堂々一位の本屋・書店では、この本をレジに持っていって店員や周りの人にどう思われるかで逡巡する。

(己の名誉のために書いておくが、決して見られて困るような内容の本ではない!!!)

例えば、自分は今、予定もないのに海外のガイドブックを眺めて想像に浸りたいという欲が沸々しているのだが、「えっこの人今の時期に海外行く気...?」なんて思われていないか気にして、手に取るのが億劫になる。

 

ここまでつらつらと不満を書いてきたが、これらを一蹴する言葉を知っている。

「誰もあんたのことそんなに見ていない」

もちろん分かっている、というか、高校時代にコンビニバイトをしていた経験則で分かっている。

店員はレジに運ばれた物について感情を走らせるほどの余裕はまずない。よっぽどインパクトがあった客以外は、次の客のレジを打っている間に忘れ去っているだろう。


かと言って、ネットショップで買い物をすると、受け取るのが面倒くさくなる。不在時の対策もできてはいるので直接受け取る必要もないのだが、届く荷物全てを非対面で受け取るのは難しい。お茶とか重いしな…

また、品物を手にとって吟味することは好きだし、やはり実物を見なくては判断つかない商品も沢山ある。つまるところ、この世の全ての店がセルフレジになる事を願うばかりだ。


もうお気づきの通り、気にしい且つものぐさである。

 

最後に、家に引きこもっているせいだ!外へ出かけろ!なんて言われるとまた新たなストレスが芽吹きかねないので、自身の出不精との因果関係は是非とも目を瞑っていただきたい。